バイク売却判断の最適解
先日、3年間乗り続けたアフリカツインを売りに出した。
愛車として乗り続けていたのにどうして売りに出したのか。
だから今回はバイクを売る時の判断材料について。
と、その前に
「自分にとっての価値」vs「市場での価値」
突然だが、自分のバイクに値段をつけるとなると何円になるだろう?
10万円?50万円?思い出があるから500万円!って人もいるだろう。バイクに乗っていて危ない目に遭えば自分の中での価値は下がるし、映画で同じバイクが活躍していれば自分の中で価値が上がることもある。
だが、市場での価値というものは自分が思い描く価値とはまた違う。
倉庫に眠りっぱなしでゴミだと思っていたバイクが実はプレミア価格がついて300万円ってこともあれば、愛してやまないバイクなのに買値が付かないと判断されてしまうこともあるのだ。
売却はこの2つの価格差が発生した時に行うべきだ。
自分にとってのバイクの価値が低いのに、市場での価値が高いのであればバイクをお金に変えておけばいいという考え方。
では、どんな要素でバイクの価格が上下するのか。自分のアフリカツインを例に書いていく。
①バイクの寿命の折り返し
バイクの寿命として有名な指標がある。それが走行距離10万キロ。これを超えるとバイクは故障が多発するので頻繁に修理が必要になるという指標だ。もちろん、バイクの種類にもよるが。
実際、中古バイクで10万キロを越えて売っているものは少ないし、一部を除き、まともな値段では買い取ってくれない。
それに至るまで、5000km、10000km、20000km、30000km、と壁はある。アフリカツインで走行距離別の価格差を見てみると
5000km(ほぼ新車)
10000km(ちょっと走ってる)
20000km(わりと走ってる)
30000km(最後の砦!)
30万円ぐらいの差があるのがお分かりだろうか。
大きいとみるか、少ないとみるかは人によるが、大型バイクは比較的、差が少ない。
走行距離が3万キロを超えるとそれ以上は価格が変わらないってのがよく言われる話。人気車種ならば走行距離が多くても買い手がつくだろうが、走りすぎのバイクは基本的に買い手が少ない。
今回売却した私のバイクは45000km走っているのでこれらのカテゴリーでいうと1番最後。
走行距離による買取価格上昇は期待できないし、むしろ寿命と言われる十万キロへの折り返しが近づいていた。
②そろそろタイヤ交換の時期だった
当然だがバイクのパーツは定期的に交換がいる。エンジンオイル、タイヤやブレーキパッドはその際たるものだろう。
そして交換にはお金がかかる。特に大型バイクのタイヤは高い。ケチれば命に関わるのでお金は出すべきなのだが、高い事に違いはない。
しかし、新車に乗り換えることでこの問題は一旦清算できる。なにせ新車は全てのパーツが新品なのだ。全てのパーツを交換するに等しい。
しかも、バイクの売却時にはネットの査定ではタイヤの減り具合やブレーキパッドの減り具合は全く聞かれなかった。
パーツの交換費用を出すぐらいなら、全部変えちゃうってのも策としてはありだ。
自分のアフリカツインのパッドは換えたてだったのでちょっと損。でもタイヤ交換はそろそろだった。
③車検の時期が近づいていた
大型バイクには2年に一度、車検がある。
お店に頼むと6〜7万円、自分ですると2〜3万円ほどだろうか。これも安いとは言えない。これは、検査費用やパーツの交換費用が追加でかかる。下手すりゃ10万円コース。相当な痛手。我がアフリカツインは残り3ヶ月で車検が迫っていたから買い換えどきだった。
④別のバイクに乗りたーい
バイクというものは同じように見えて全く違う。スポーツ、アメリカン、オフロード、ネイキッド、アドベンチャー、スクーター。乗り味やスピードも全然違うものだ。
ね?用途が違うから。
バイクに乗ったことない人に分かるように言うと、スニーカーと下駄ぐらい違うし、シチューとカレーぐらい違うし、PS5とSwitchぐらい違う。別の乗り物。
自分の場合はオフロード、アドベンチャーと乗ってきたので更に別のタイプのバイクに乗りたい欲があった。
⑤予想を超えた高額査定
前の日記にも書いたが、何かと頑張った結果、予想を超える高額査定を出してもらえた。
これはコロナの世情もあるだろうが、運が良かった。タイミング的にはギリギリだったと思う。もちろん、高額査定は次のバイク購入の軍資金になる。安く買って高く売るのが基本である。
アフリカツインはぎりぎりコロナ前に購入できていた。そして半導体不足が解消される今こそがぎりぎりのタイミングであるように考えたのだ。合ってるかどうか、答え合わせは数年後である。
⑥バイクに乗らない時期
年がら年中バイクに乗っている私だが、年末年始は忙しくなる
親戚まわりや、
忘年会があるから。
なかなかバイクに乗る機会も減るものだ。つまりそれはバイクが無くても困らない、稀有な時期でもあった。
時間が経てば査定が下がるし、乗らなくても保険代はかかる。更に頻繁に乗らなければ故障の確率も上がる。結果、バイクに乗らぬのであれば手放したほうがよいのだ。
⑦壊れる前に別れよう
日本のバイクなのだから滅多にないだろうが、形ある物はいつか壊れる。
壊れてから売りに出しても買取価格は低いのだ。壊れる前に、次に行く。乗りたいバイク、乗れるうちに。
売りたいバイクも、乗れるうちに。
幸い、アフリカツインにはなんの異常もなかった。バイク自体の価値としてはバッチリである。
と、いうことで私は愛車を売却した。正直、何をもって売却するかなんて人によるが自分の中ではこれらが決め手であった。悲しいが仕方がない。次に進むためには手放す事も大切である。
もし、迷っている方がいるならば今すぐツーリングに行くか、売却をお勧めする。乗らないなら手放す方がよいのだ。バイクは道具。乗ってなんぼの乗り物である。
バイク売却判断の最適解、これにて。